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「小嶋亜創展 印判輪舞」 5日目

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「小嶋亜創展 印判輪舞」(~12/10迄)の5日目。

4寸程の小鉢。中心に押された犬もしくは鹿、あるいは幻獣の印判。漫画のような絵柄は昭和のキッチュな雰囲気も漂います。

今回の出品物を送ってきた箱に添えられていた小嶋さんの手紙に「今回の企画は印判ということですが、内容的には文脈なしというものです」という件(くだり)がありました。

「文脈なし」。これは何を意味するのか?類推するに、従来の手描きや骨董的模写の器に対して、その意味性を捨てること、つまりは文様を戯画し、手による作業を無機質化することで、作家という自己を抑え込む。これが今回の「印判」の本題であると考えられるでしょうか。それが新たな「表現」であるというパラドックスは存在する訳ですが。

いやいや、そう言いながらも、このSNS時代にインスタ映えを狙った小嶋さんのしたたなか戦略、、というのは邪推が過ぎるかもしれません。

※写真は売約済みです。


小嶋亜創展 ~印判輪舞(いんばんろんど)~
12月2日(土)~ 10日(日) 会期中無休
営業時間11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

d0087761_22325011.jpgd0087761_22341835.jpg 画像クリックで拡大

小嶋亜創プロフィール
1978年 長野県上田市で育つ。
1994年 山形県の自給自足を基盤とした高校に入る。
1997年 百姓を志し全国の農家に居候としながら旅をする。
2000年 独学で作陶、築窯開始。
2004年 長野県大町市に移住し半農半陶生活を営む。
2017年 現在、同地にて百姓と陶芸の日々を過ごす。


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