「豊増一雄展 哀愁の青瓷」の6日目。
今回は青瓷や白瓷の器を中心に紹介していますが、やはり豊増さんのお仕事の基本にあるのは薪窯で焼かれた染付です。素焼きをせずに釉薬を生掛けしたとろりと柔らかな染付は、まだ磁器生産が完成しきっていない江戸初期のいわゆる「初期伊万里」という作風に通じています。濁りや掠れを受け入れた余白のある藍色の絵柄が閑寂の思いを誘います。
豊増さんのこの器づくりの根幹にあるのは、京都時代の訓練校での修練、そして江戸後期から続く八世・高橋道八の窯元での修行です。さらにこの軽妙かつ風雅な絵筆の秘密は中国杭州市にある中国絵画と書道の名門・中国美術学院の留学経験にあります。在学中は国画系の工筆花鳥画を学んだという骨格のある技術に裏付けられています。
雅趣に富む豊増さんの染付。その勘所は描き過ぎずに感じさせることにあるでしょう。
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【豊増一雄展オンラインストア】6/13まで開催中です。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
豊増一雄展 哀愁の青瓷2021年6月5日(土)~13日(日) 営業時間 11時~18時 ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール 1963年 中国上海市生まれ 1990年 京都府立陶工訓練校 修了 1990年 八世高橋道八に師事 1993年 佐賀県有田町に戻り作陶 1994年 同地にて陶房七〇八を開窯 2021年 現在、佐賀県有田町にて作陶
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今回は青瓷や白瓷の器を中心に紹介していますが、やはり豊増さんのお仕事の基本にあるのは薪窯で焼かれた染付です。素焼きをせずに釉薬を生掛けしたとろりと柔らかな染付は、まだ磁器生産が完成しきっていない江戸初期のいわゆる「初期伊万里」という作風に通じています。濁りや掠れを受け入れた余白のある藍色の絵柄が閑寂の思いを誘います。
豊増さんのこの器づくりの根幹にあるのは、京都時代の訓練校での修練、そして江戸後期から続く八世・高橋道八の窯元での修行です。さらにこの軽妙かつ風雅な絵筆の秘密は中国杭州市にある中国絵画と書道の名門・中国美術学院の留学経験にあります。在学中は国画系の工筆花鳥画を学んだという骨格のある技術に裏付けられています。
雅趣に富む豊増さんの染付。その勘所は描き過ぎずに感じさせることにあるでしょう。





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豊増一雄展 哀愁の青瓷2021年6月5日(土)~13日(日)
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