
6月19日(土)から27日(日)まで開催する「目片千恵 硝子の抒情詩」のご案内です。
目片千恵 硝子の抒情詩
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硝子は
====== 童謡詩人・金子みすゞの「硝子と文字」。平易な言葉で綴った抒情的な世界です。硝子という言葉を使った詩篇がいくつかありますが、目片千恵さんのガラス展に合わせてこの詩を取り上げてみました。
目片さんのガラスの特徴は、曲面に沿った研磨のラインと淡い色合いです。ガラスを宙吹きした後、その形に沿って丹念に研磨してラインを作り出します。それを再び電気炉に戻して表面を和らげることで、光を拡散する柔らかな色調が生まれるのです。硬質なガラスでありながら、優しく曖昧な儚さ。それは抒情的で内面から湧き出る感情を引き起こします。それは万物を慈しみに満ちたまなざしで見つめ、何気ないものごとの本質を表現した金子みすゞの詩の世界に通じるように思います。
今展では夏の食卓に欠かせないコップ、ボウル、プレートなどの食器をはじめ、一輪挿し、茶入、蓋物などのエレガントな小道具も出品されます。金子みすゞの詩のごとく淡き抒情のガラス。うたかたの思い出。どうぞ皆さまの心の中にほのかな詩を思い浮かべてください。店主 プロフィール
