
「片桐功敦展 花と命」の最終日となりました。本日は17時で締めさせて頂きます。
向日葵+枯れストレリチア+森岡成好
堂々とした森岡成好さんの焼締め大壺にいけた向日葵と枯れた極楽鳥花。夏の健康的な向日葵のイメージよりも、食われそうなクリーチャーのようにも見えます。片桐さんは今展でこの森岡成好さんの焼締め壺と、先に紹介した森岡由利子さんの白磁壺に大きくいけることを主題としたと言います。
日常に馴染む優しい花の姿ではありませんが、表面だけでは見えてこない花の強さをもって表現するのが片桐さんらしく思います。今は風情を醸し出す花が多いように思いますが、時にメッセージ性の強い花も必要だと思います。耳に心地よいカバーソングも良いですが、広くは受け入れづらくとも、心の奥から湧き出る独自性のある時代の歌を聴いてみたいのです。片桐さんの意味性の強い花を借りて、うつわに対する考えも重ねてみたいと思うのです。
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片桐功敦展 花と命
2021年7月3日(土)~11日(日)
片桐功敦(かたぎり あつのぶ)

