「壷田和宏・壷田亜矢 台所道具 」は本日終了しました。会期中にご来店下さいました方、藤原さんの教室に参加下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に心より御礼申し上げます。
尚、オンラインストアは明日7月2日(日曜)の23時までご利用頂けます。先ほどさじ、飯碗、そば猪口、皿など若干追加しました。気になる方はどうぞご覧ください。
【壷田展オンラインストア】
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
7/2 23:00まで
写真は壷田さんご夫妻が暮らす宮崎県高千穂町五ケ所の様子です。所在は宮崎県ですが、熊本県、大分県に隣接する山頂で阿蘇連峰を見渡すことができる九州のおへそのような所です。壷田さんたちの器は、土から生えた野菜のようであり、自然に育まれた土着的な暮らしの成果だと、この地を訪れると納得します。
お二人は愛知県立芸大で陶芸を専攻し、故・鯉江良二さんの授業で多くのことを学んだそうです(陶芸の技術的なことでなく)。卒業後は大学近くの愛知県長久手で作陶を始めますが、愛知万博の会場用地となり立ち退き、さらに三重県伊賀に居を構えますが、産廃処理指定区域となり立ち退きを余儀なくされました。二度も引っ越しをせざる得なかったため、もう外的要因でそうならないために辿り着いたのが現在の高千穂での暮らしです。
長久手や伊賀にそのまま居たらどうなったのだろうと想像します。焼き物の産地としてはメッカとなる地域ゆえに、もっと「焼き物」らしい作品主義を目指していたのでしょうか。鯉江さんに影響を受けたこともあって、人とは何か違う表現をしなければという気負いもあったと聞きます。
現在のように暮らしに根差す器を第一義にするのは、きっと、ここ高千穂という地であったからでしょう。作品という自己が先立つ焼き物ではなく、うつわという道具として一歩下がった謙虚さが受容できたのも、この環境であったように思います。
しかし壷田さんたちの器を見ると、ほっこりとした温もりが本質ではありません。元々デッサン力に裏付けられた芯のある形。土と焼きに拘った「焼き物」としての質感と味わい。土着的で地に足のついた「うつわ」であり「道具」なのです。
今回「台所道具」をテーマにしましたが、これは昨年の展示会をさらに拡張させたいとの意図によります。元々壷田さんご夫妻が若い頃に「土物道具店展」を開催したことがあると聞いておりましたから、焼き物による道具の代替は昔からお二人の意識の中にあったのでしょう。
今回「台所道具」を選びにたくさんの方が来てくださいました。選ぶ姿から伝わる「わくわく」した気持ちと、それらが夫々のご家庭でどう使われるのだろうと想像する楽しさがありました。多幸感に包まれた道具たち。壷田さんご夫妻のお人柄があればこそ実現できた展示会でした。
お持ち帰り頂いた皆様へ御礼をお伝えするとともに、一年前から高千穂へ赴き、調味料教室を考えて下さった日常料理の藤原奈緒さん、そして壷田さんご夫妻に心から感謝したいと思います。この度はありがとうございました。
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壷田和宏・壷田亜矢 台所道具
2023年6月24日(土)~7月1日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2023年 現在、同地にて制作
尚、オンラインストアは明日7月2日(日曜)の23時までご利用頂けます。先ほどさじ、飯碗、そば猪口、皿など若干追加しました。気になる方はどうぞご覧ください。
【壷田展オンラインストア】
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
7/2 23:00まで
写真は壷田さんご夫妻が暮らす宮崎県高千穂町五ケ所の様子です。所在は宮崎県ですが、熊本県、大分県に隣接する山頂で阿蘇連峰を見渡すことができる九州のおへそのような所です。壷田さんたちの器は、土から生えた野菜のようであり、自然に育まれた土着的な暮らしの成果だと、この地を訪れると納得します。
お二人は愛知県立芸大で陶芸を専攻し、故・鯉江良二さんの授業で多くのことを学んだそうです(陶芸の技術的なことでなく)。卒業後は大学近くの愛知県長久手で作陶を始めますが、愛知万博の会場用地となり立ち退き、さらに三重県伊賀に居を構えますが、産廃処理指定区域となり立ち退きを余儀なくされました。二度も引っ越しをせざる得なかったため、もう外的要因でそうならないために辿り着いたのが現在の高千穂での暮らしです。
長久手や伊賀にそのまま居たらどうなったのだろうと想像します。焼き物の産地としてはメッカとなる地域ゆえに、もっと「焼き物」らしい作品主義を目指していたのでしょうか。鯉江さんに影響を受けたこともあって、人とは何か違う表現をしなければという気負いもあったと聞きます。
現在のように暮らしに根差す器を第一義にするのは、きっと、ここ高千穂という地であったからでしょう。作品という自己が先立つ焼き物ではなく、うつわという道具として一歩下がった謙虚さが受容できたのも、この環境であったように思います。
しかし壷田さんたちの器を見ると、ほっこりとした温もりが本質ではありません。元々デッサン力に裏付けられた芯のある形。土と焼きに拘った「焼き物」としての質感と味わい。土着的で地に足のついた「うつわ」であり「道具」なのです。
今回「台所道具」をテーマにしましたが、これは昨年の展示会をさらに拡張させたいとの意図によります。元々壷田さんご夫妻が若い頃に「土物道具店展」を開催したことがあると聞いておりましたから、焼き物による道具の代替は昔からお二人の意識の中にあったのでしょう。
今回「台所道具」を選びにたくさんの方が来てくださいました。選ぶ姿から伝わる「わくわく」した気持ちと、それらが夫々のご家庭でどう使われるのだろうと想像する楽しさがありました。多幸感に包まれた道具たち。壷田さんご夫妻のお人柄があればこそ実現できた展示会でした。
お持ち帰り頂いた皆様へ御礼をお伝えするとともに、一年前から高千穂へ赴き、調味料教室を考えて下さった日常料理の藤原奈緒さん、そして壷田さんご夫妻に心から感謝したいと思います。この度はありがとうございました。
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壷田和宏・壷田亜矢 台所道具
2023年6月24日(土)~7月1日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2023年 現在、同地にて制作