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「若杉聖子展 心静如水」3日目

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「若杉聖子展 心静如水」の3日目。


本日よりオンライン販売の準備を進めております。明日10/22の夜からプレビューする予定です。


写真は若杉聖子さんの蓋物と香炉です。蓋は蓮弁をあしらった清らかな意匠。絞られた胴部から口縁に向かい輪花状に切り取られています。底部に付いた三足の脚が象徴性を高めます。神前に捧げる祀器のごとく神聖な印象を抱かせます。若杉さんの造形を余すことなく凝縮した逸品です。オンラインストアで紹介する予定です。


77)蓋物 Φ16/H10.5cm

79)香炉 Φ11/H9.5cm



若杉聖子展 心静如水 
金工作品協力:小原ゆかり 
2024年10月19日(土)~26日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6



長年制作拠点だった兵庫県三田市を離れ、京都市山科区に移り住み、新たなスタートを切った若杉聖子さん。弊店4回目となる展示会です。若杉さんの作る器は麗しき白の世界。蓮弁をあしらった流麗なフォルムと陰影が生み出す美しさには神々しさを感じます。



若杉さんの作品は石膏型に泥状の磁土を鋳込む方法で作られます。いわゆる「型もの」ですが、大量に同一のものを生産することを目的にするのではなく、あくまで造形的な自由さと作品性を求めた結果です。若杉作品の円やかな曲線は一見すると菩薩のような慈悲深さを感じますが、一方で棘のような鋭利な造形は、まるで阿修羅のごとく強靭な意志の表れのようです。この二面性が単なる可憐さだけでは図れない若杉作品を読み解く鍵になるでしょう。


今展では若杉さんの花器や食器など全般的なアイテムと共に、京都暮らしで関心を寄せている白磁の煎茶器や茶道具に力を入れてくれます。それに合わせて大阪の金工作家 小原ゆかりさんに南鐐(銀製)の茶道具などの出品協力をしてもらいます。静謐な白と凛とした銀のお茶道具の世界。日常の中にあって少し襟を正すようなぴんと張った緊張感。水のごとく心静かなお茶の世界を作り出すお二人の道具合わせは、寂々たる秋の日を豊かにすることでしょう。店主



若杉聖子 略歴
1977年 富山県富山市生まれ
2000年 近畿大学文芸学部芸術学科陶芸コース卒業
2003年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2015年 リモージュ(仏)にて研修
2024年 兵庫県三田市から京都市に移住し制作
2024年 現在、京都市立芸術大学准教授


小原ゆかり 略歴
1985年 千葉県生まれ
2010年 東京学芸大学大学院 金属工芸修了
2011年 東京都江戸川区に工房を設立
2018年 大阪に工房を移転
2024年 現在大阪市にて制作



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