「 橘 岳 ・ 鈴木 都 二人展 ~古瀬戸と美濃~ 」は、本日終了しました。
会期中は、たくさんの方にお越し頂き、心より御礼申し上げます。
今回は、まだスタートラインに立って間もないお二人にお願いした展示会でした。
お二人に共通するのは、古典の探究や、土への興味の深さにあります。自ら山に入って、採土しながらテストの繰り返しです。昔の陶芸家なら、当たり前のことだったのだと思いますが、今はさほどこだわらなくても、いや、むしろこだわり過ぎない方が、素直な生活食器が作れる時代でしょう。
お二人は、製作スタイルも流通の在り方も、ドンキホーテのごとく、時代とは逆行しているかのようにも見えます。しかし、あらためて焼き物の骨格の大切さを感じるのです。
このようなお二人を同時に取り上げることで、伝えたっかことのひとつに、器を取り巻く流通の相互性がありました。伝統的な工芸と日常の工芸。今や領域は分離したまま、お互いが交錯することは少ないのではないでしょうか。しかし、決して水と油の関係ではなく、シームレスに繋がったひとつの世界です。氷とウィスキーが混ざり合っておいしくなるように、もっと溶け合って複合していくことが、器や焼き物を豊かにしていくように思います。
こういう新たな取り組みをされているお二人が、そんな糸口を作ってくれたらと願っています。どうぞお二人のこれからの活動にもご注目ください。
鈴木都さんの展覧会情報
「茶盌展」 ~2/1まで
明日香画廊(岡山県岡山市)
http://suzukishu.com/?p=1993
橘岳さんの展覧会情報
「橘岳 個展」 2/7~18
ギャラリー雲母(三重県四日市市)
http://www.gallery-kirara.com/
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写真は、昨年6月に瀬戸の古い窯跡を訪ねた時の様子
(左側が橘さん、右側が鈴木さん)
会期中は、たくさんの方にお越し頂き、心より御礼申し上げます。
今回は、まだスタートラインに立って間もないお二人にお願いした展示会でした。
お二人に共通するのは、古典の探究や、土への興味の深さにあります。自ら山に入って、採土しながらテストの繰り返しです。昔の陶芸家なら、当たり前のことだったのだと思いますが、今はさほどこだわらなくても、いや、むしろこだわり過ぎない方が、素直な生活食器が作れる時代でしょう。
お二人は、製作スタイルも流通の在り方も、ドンキホーテのごとく、時代とは逆行しているかのようにも見えます。しかし、あらためて焼き物の骨格の大切さを感じるのです。
このようなお二人を同時に取り上げることで、伝えたっかことのひとつに、器を取り巻く流通の相互性がありました。伝統的な工芸と日常の工芸。今や領域は分離したまま、お互いが交錯することは少ないのではないでしょうか。しかし、決して水と油の関係ではなく、シームレスに繋がったひとつの世界です。氷とウィスキーが混ざり合っておいしくなるように、もっと溶け合って複合していくことが、器や焼き物を豊かにしていくように思います。
こういう新たな取り組みをされているお二人が、そんな糸口を作ってくれたらと願っています。どうぞお二人のこれからの活動にもご注目ください。
鈴木都さんの展覧会情報
「茶盌展」 ~2/1まで
明日香画廊(岡山県岡山市)
http://suzukishu.com/?p=1993
橘岳さんの展覧会情報
「橘岳 個展」 2/7~18
ギャラリー雲母(三重県四日市市)
http://www.gallery-kirara.com/


(左側が橘さん、右側が鈴木さん)