
「 牟田陽日 ~九谷未来形~ 」の9日目。会期はあと1日となりました。明日は、閉店時間を繰り上げて17時に終了させて頂きます。
写真上は、絢爛豪華な昆虫と植物図の花大鉢。写真下は、ラグジュアリーな植物柄のカップ&ソーサー、馬上杯、小皿です。
「九谷焼は絵付を離れず」と言われるように、精緻で煌びやかな「絵付け」が特徴の加賀文化を代表する器です。加飾性が強く、扱われる場もハイカルチャーなマーケットが多く、今まであまり関心を持って接する機会がありませんでした。
しかし今回、牟田さんのお仕事を通じて、単に伝統を守るだけでなく、異質な文化、革新的な意識を受け入れてきたことで、現代の九谷焼が脈々と続いていることを知りました。昨今、九谷焼周辺では、牟田さんをはじめ、若い作家さんたちが、伝統を超えた様々な九谷に挑戦しており、変革の時代を迎えています。
金沢に行くと、地元の文化を大切に育む人やお店に出会います。地元で作り、地元で使われることが多い九谷焼。伝統が続くということは、使って楽しむ地元の方たちによって支えられてきたからだと思います。作る人、伝える人、使う人。そこに通じるのは地元文化への誇りでしょう。
◆九谷焼を見たいなら
石川県九谷焼美術館 http://www.kutani-mus.jp/ja/
石川県立美術館 http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp
能美市九谷焼資料館 http://www.kutaniyaki.or.jp/
◆石川県の若手作家の器を買いたいなら
ルンパルンパ http://rempah-rempah.jimdo.com/
縁煌(えにしら) http://www.enishira.com/
◆九谷焼きを学ぶなら
石川県立九谷焼技術研修所 http://www.pref.ishikawa.jp/kutanike/
◆九谷焼を知りたいなら
炎芸術123号 色絵九谷特集
https://www.abepublishing.co.jp/products/detail830.html










牟田陽日 ~九谷未来形~
2016年3月5日(土)~14日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図


牟田陽日(むたようか)プロフィール
1981年 東京都生まれ
2008年 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジファインアート科卒業
2012年 石川県立九谷焼技術研修所卒業
2016年 現在、石川県能美市にて制作