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「小嶋亜創展 文無し」 開催のお知らせ

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11/26(土)から12/4(日)に開催する「小嶋亜創展 文無し」のお知らせです。

小嶋亜創(こじま・あそう)さんは長野県大町市で自給自足の暮らしをしている30代の陶芸家。当店で6回目となる個展のテーマは「文無し」です。

まずは表向きの意味から。小嶋さんは従来より呉須絵、李朝や東南アジアの鉄絵や線刻、やちむんの絵柄など、古陶の文様に触発された器を数多く作り、それが代表作として認知されています。今回はそれらの文様を敢えて封印して、焼きだけで勝負する文様無しの器を発表する内容となります。普段使いの食器を本気で焼く。もちろん価格は据え置き。素の状態の器をご評価頂きたく思います。

そしてもうひとつの意味。小嶋さんは年間の食材(米、野菜、鶏卵、食肉、蜂蜜、味噌、醤油など)を全て自らの手で賄うことで、世間一般の経済システムに依存することなく生活の基盤を作っています。貨幣経済が生み出す社会のヒエラルキーから自分の生活を切り離すことを、早くから実践し続けてきました。もちろん陶芸による収入を得ていますが、いつでも「文無し」の状態で自己完結できる暮らしを担保しているのです。ここが小嶋さんの器づくりの基本であり、貨幣経済や陶芸価値体系へ挑戦を続けられる理由でもあります。

半農半陶のほのぼのとした自然暮らし。確かにそういう見え方もありますが、小嶋さんの場合、声なき行動をもって農本主義的イデオロギーを実践する人。そういう人物と捉えることに意義を感じるのです。

僭越ながら皆様に於かれましては、貨幣経済にまみれた弊店には是非「文有り」の状態でご来店頂けることを願っております。店主

小嶋亜創プロフィール
1978年 長野県上田市で育つ。
1994年 山形県の自給自足を基盤とした高校に入る。
1997年 百姓を志し全国の農家に居候としながら旅をする。
2000年 独学で作陶、築窯開始。
2004年 長野県大町市に移住し半農半陶生活を営む。
2010年 自宅敷地内にギャラリー「胡坐市」を開設。
2016年 現在、同地にて百姓と陶芸の日々を過ごす。


小嶋亜創展 文無し
2016年11月26日(土)~12月4日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
在廊日 11月26日(土)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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