「 原朋子 初個展 SOMETSUKE 」(~7/16迄)を開催中です。染付の青は、コバルトを含む顔料が還元焼成を経て発色します。素焼きの段階で絵を描き、その上に透明の釉薬を掛けますので、釉下彩=下絵付けとも呼ばれます。ガラス質の透明釉薬の下に少し滲んで見えるフォーカスのぼけた輪郭が、白地の器胎に溶け込んで絵柄を柔らかくするのが特徴的です。この藍色は、古くから日本人が好んだ色です。江戸時代には、庶民から将軍まで衣服や食器に用いた色。明治になって日本に訪れた外国人の目には、暮らしに溢れる藍色を表して「ジャパンブルー」と呼んだそうです。食器としての染付の藍色は、料理を引き立てる効果もあります。通常は青色の食物は存在しませんから、食材や料理の色見を青色がコントラストとなって浮かび上がらせてくれます。原朋子さんは、絵柄によって濃い目でくっきりした藍色と、明るめの藍色を使い分けています。付立筆(つけたてふで)で描いた線描や、輪郭の内側の面を塗り込む濃染め(だみそめ)と呼ばれる面描など、藍色の表現も多彩です。料理を引き立ててくれる原さんのこだわりの藍色。是非、食卓で楽しんで頂ければ幸いです。
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原 朋子 初個展 SOMETSUKE
2013年7月6日(土)~16日(火) 会期中無休
11:00~18:00
作家在廊日 7月6日(土)、13日(土)
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図
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原 朋子 初個展 SOMETSUKE
2013年7月6日(土)~16日(火) 会期中無休
11:00~18:00
作家在廊日 7月6日(土)、13日(土)
ギャラリーうつわノート (埼玉県川越市) 地図

