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12月16日（土）から始まる「中田光展 文人茶」の出品物です。
交趾手鳳凰文煎茶碗（5客組） 径7・高さ4.5cm・30ml
交趾（こうち）とは中国明代後期に焼かれた低火度の陶磁器で、緑、黄、濃紫などの鮮やかな色彩と文様に特色があります。 中国でベトナムのことを交趾と呼び、東南アジアからの貿易船である交趾船から名づけられました。江戸期に日本にも渡来し、茶席で使われたことにより京焼きとして生産されるようになりました。また鳳凰（ほうおう）は、中国神話の伝説の鳥、霊鳥であり、日本を含む東アジア広域にわたって、装飾やシンボルとして登場します。
この中田さんの交趾手の煎茶碗は、青木木米に触発されて作ったもの。今年３月にサントリー美術館で開催された「青木木米展」も記憶に新しいですが、その際も交趾手や金襴手、染付、色絵などの色彩や絵柄の艶やかな煎茶器の出品があり、木米の技量の高さを目の当たりにする機会でもありました。江戸後期にして中国の骨董に倣い、その再現性の上手さを誇る木米を知ると、これは只者ではないとあらためて感じました。
さて会期まであとわずか。展示品も届き準備を進めております。お楽しみに。
中田光展 文人茶
2023年12月16日（土）～23日（土）
作家在廊日 12月16日
11:00～18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
1983年 神奈川県生まれ
2006年 武蔵野美術大学 デザイン情報学科卒
2008年 武蔵野美術大学大学院 陶磁専攻修了
2013年 群馬県桐生市に築窯
2023年 現在同地で製作
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