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「中田光展 文人茶」5日目-1

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「中田光展 文人茶」の4日目。


中田光さんの象嵌急須2選。象嵌(ぞうがん)とは線彫りした部分に、白い化粧土を埋め込んだ技法です。金属工芸の象嵌の方がより緻密ですが、陶土の場合、曖昧な線の境界がかえって寛容に思えます。


この急須には「花と蝶」の文様のものと、「文字」を入れたものがあります。花と蝶の方はびっしりと文様が全体に描かれ、白濁した釉薬と絵柄が混じり合い、霧中に舞う蝶のごとく幻想的な景色になっています。また文字入りの方は「手元不如意」の五文字が外周に入っています。「不如意」とは思うようにならないという意味で、「手元」は手許の金銭を表し、合わせるとお金の持ち合わせがないという言葉になります。なんとネガティブなと思う事なかれ。中田さん自身の暮らし向きを自戒しつつも、イメージ通りの製作に向かう難しさの例えであり、つまりはさらに自己研鑽し精進せよとの思いが込められているのです。


「花と蝶」や「言葉」にしてもストレートに賛美するよりも、一層オブラートに包むことで文様の奥行が増すのです。



オンラインストアでご紹介する予定です(※店頭で先に売約済になる場合がございます)


71) 象嵌花蝶文急須(共箱)170ml/W11.0/D11.5/H8.0cm

42) 象嵌横手急須(共箱)300ml/W12.5/D13.5/H10.5cm



中田光展 文人茶
2023年12月16日(土)~23日(土)
作家在廊日 12月16日
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6


プロフィール
1983年 神奈川県生まれ
2006年 武蔵野美術大学 デザイン情報学科卒
2008年 武蔵野美術大学大学院 陶磁専攻修了
2013年 群馬県桐生市に築窯
2023年 現在同地で製作



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