

2024年1月13日(土)~20日(土)に開催する「日高伸治展 東アジア古陶磁の装飾」のご案内です。
岡山県備前市の日高伸治さんはベトナム古陶磁の興味から始まり、高麗や宋代の陶磁器にも発展して取り組んでいます。元は東京芸大で油画を専攻し、卒業後はゲームデザイナーからの転身。陶芸の起点は暮らし向きの食器にありますが、近年は古陶磁を臨書するように古典の骨格を取り入れようとしています。
今回は東アジア全般の古陶磁の装飾を意識し、ご自身で咀嚼した表現を目指しています。特に高麗青磁は東アジアで陶磁器文化が花開いた時代と重なり、装飾面で際立っています。その背景を調べ、ご自身の作品に取り込むべく化粧を施して装飾の幅を広げようと試行しました。しかし装飾は華やかな方向ではなく、抑制的に内面を掘り下げ、心の機微を描いた老成した表現となっています。
弊店で三回目となる日高さんの展示会となります。新年に趣き深い作品の数々を目にするのが楽しみです。 店主
日高伸治 展 東アジア古陶磁の装飾
1972年 愛知県豊田市生まれ
写真作品表紙面青磁象嵌梅瓶 H20.5/Φ12.5cm
宛名面上段:輪花皿 Φ15/H2・青磁盤口瓶 H20/Φ13・青磁菓子鉢Φ16.5/h4 中段:青磁線刻文梅瓶 H20/Φ13.5・青磁印花碗 Φ16/H4・青白磁線刻文急須 Φ8.5/H6.5/130cc