
「東亨展 素材側から」は本日終了しました。このような時期にも関わらずご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に心より御礼申し上げます。東さんの個展は今回で三回目でしたが、リピートして下さる方も多く着実に評価が高まっていることを実感する9日間でした。
今展は「素材側から」というストレートな視点から東作品を紐解こうと思い言葉にしてきました。一見すると人間の生命維持には必要がないように思える「モノ」に、不思議と人は心が動かされるものです。考えてみれば海辺の貝殻、河原の石、野に咲く花も、本来動物として生きるうえで必然性のあるものではないはずです。しかし、そこに思いを寄せられるのは、人間が人間である所以であるように思います。
店内で東作品を選んで下さる方たちの様子を見ていると、心の琴線に触れる瞬間を同時に体験しているような気持ちになりました。その人が触れることで何かが変わる。それはまさに東さんの言うところの「燧具(ひうちぐ)」となったのだろうと思います。こういう接点が生まれることがギャラリーとしての醍醐味だと思っています。
どうぞこれからも東亨(あずまりょう)さんの活動にご注目ください。この度はありがとうございました。